育児日記⑤

最終更新: 3月8日

最近、まどか君は首を立てることが出来るようになってきました。

膝の上に乗せ、体を起こすと、暫くの間、首を立てておくことが出来ます。

横になっているのはもう飽き飽きと言わんばかりに、体を立てると喜びの表情を浮かべます。


でも安定させるのはまだ一苦労。

ぐらぐらと、ボーリング玉のように重たくなり始めた頭を、まだふにゃふにゃの頸椎の上に乗せ、必死でバランスを取ろうとする様が可愛らしい。

そんな時、普段の溢れんばかりに外側に向けられた眼差しはすっかり内側に引き籠り、この新しい体感をどうにかして御そうとしているかのようです。


最近感動的だったのは、暫くのこの練習の後、生まれて初めての〈達成の喜び〉を彼が表現したこと。

我々が何かこれまで為し得なかったことをやりおおせた時、「出来た!」と喜んで笑い出してしまうことがありますよね。

それと正に同じ表情が、この生まれて間もない子供の顔から湧き出してくるのを観るのは、何とも言えずに感動的でした。


そろそろ生後3か月にならんとする今日この頃、なお日に日に変化と気付き、喜びと驚きが満ち満ちていますが、その中でも最たるものは、お喋りです。

その言葉は動物の言語。

犬や猫と暮らしたことのある方ならご存知でしょう、彼らは何らかの感情を伝えるために喉を鳴らしたり、吠えたり、甘え声を出したりします。

それは人語では勿論ありません。

でも言うまでもなく、彼らは語り、伝えているのです。


人語の最大の特徴は(頭がそれなりにマトモなら)誰が聞いても伝えた通りに理解されるということ。

それは文法と語彙によって成り立つものです。

一方、動物の言語は、理解しようと努める者にしか届かない。

「あー」「うー」、あとはこの前も触れた「あぐー」、または「はっ、はっ」という息遣い、そういう音の塊から話し手――そう、まさに彼はすでに〈話す〉ことを始めているのです――の心を聞き取る耳は、ただただその言語に対する順応と、太古の昔から祖先たちが保存し続けた本能から引き出した洞察力によって得られていきます。


それにしても、その求めの多様さには驚かさるばかりです。

生後2か月くらいまでは生理的要求がその訴えのほとんどすべてでした。

つまりおっぱいとおむつに関するもの。

しかし2か月を過ぎた頃から、「感覚」の世界に「感情」が新たな色彩として加わりつつあるのを観察します。

一緒にいたい、顔を見たい、とりわけ正面から顔を見たい、歌を聞きたい、など。

あとは「歌を聞きたくない」(笑)


その話をちょっとしましょう。

よく僕と菜嘉はまどかをあやすために歌います。

そんな時歌うのは勿論ルミナスファンタジア

様々な理由でそわそわ落ち着かない時も、歌が始まると、少なくとも歌が続いている間はいくらか落ち着き、上手く行けば歌っている内に眠りに落ちる、そういう鎮静効果が確かにある曲集を、有難いことに我々は持ち合わせています。

僕は第2パートを歌いますので、ある日一人だけでそれを歌っていましたら、一層興奮し、不快そうな声を上げ始めました。

「歌ってほしくないんじゃない?」

菜嘉のその声は、あの直観が人の口を通してそのまま出てきた時の響きでしたから、そうかと思って歌うのをやめました。

すると彼はすぐに落ち着きました。

流石にちょっとだけ落ち込みましたが(笑)、こんなふうに彼はその時欲しいものと欲しくないものを、はっきりと選別するようになっています。


目が覚めている時はいつも何らかの形で交流していたいようです。

述べたように、最近はお話するのが何より好き。

顔を見ればずっとお喋りしています。

今もこれを書いている隣で、菜嘉に喋りかけています。

そして顔を見るのも、横抱きの視界ではなく、正面からが好き。

かなりはっきりした要求です。

(だからこそ、冒頭に述べたように、体を立てる必要も生じてきました。)


顔認証が及ぶ範囲で、彼の視野は今、多分30㎝くらい。

その距離まで僕や菜嘉の顔が近付くと、微笑み、それからお喋りを始めます。







何を喋っているのだろう。


一言で言うなら「好き」だと思います。


たったそれだけのことを伝えるために実に多種多様、千変万化の声色を用います。

しかもどれだけお喋りしても到底足りないほど、思いが無尽蔵に彼の心から湧いてくるようです。

逆にこう思うのです。

それ程の思いを、我々は何と素っ気なく、二文字や三文字の言葉に置き換え、伝えたつもりになっているのだろうと。


こんなにも子供は親を愛し慕うのだと、少しも馴れることなく毎日新鮮に感じています。

それと交差するように、この数日特に、子を愛し損ねた親と、それにより心に深い傷を負った子の物語を聞き、人の幸せについて、この世界の幸せについて、改めて伝えてくなってきます。




まだまだ小さな手。

でも随分大きくなってきました。

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妊娠日記③

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妊娠日記⑤

妊娠日記⑥

(妊娠日記最終回)男性目線のとつきとおかと自然分娩物語


【次回以降の満月新月ヒーリングその他】

1月25日(土)水瓶座 新月 5000円

2月8日(日)獅子座 満月 5000円

2月16日(日)13時 おじじ食堂 14時半 お話会(3000円)


【十二星座展】

会期:2月15日(土)~2月23日(日)

開場時間:11時~15時(*15時以降はアトリエ平常営業となります。)

ご来訪日時をご一報頂けますと幸いです。

16日(日)には「星座と心」と題して、占星術と自己実現にまつわるお話会、兼、個展開催のささやかなお茶会をします(3000円)。

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