
癖直し
カウンセリング
「心の癖」「体の癖」「人生の癖」
ー 癖直しをすると何が起きる?
「無くて七癖」と言います。私たちは様々な癖を持っていますが、そのことを気にかける人はあまり多くありません。しかし「ほんの小さな癖」の背後には、実は、複雑に絡み合った「心の癖」が隠れています。
心の癖とは例えば
「いつも急かされているように感じてしまう」
「完璧でないと気が済まない」
「悪い予想ばかりしてしまう」
などの否定的な思考や感情のパターンのことです。
心の癖は、「体の癖(口調やジェスチャー、動き方)」に表れます。
例えば呼吸が浅い人はせっかちですし、話す時に口元に手を当てる人は自信がありません。また、相槌の回数が多い人は他人に合わせすぎて自分を見失いがちです。
心の癖そのものを直すのは難しいことですが、「体の癖」を直すのは、それほど難しくありません。目に見えるからです。体の癖に注意を向けるようになることで、心の癖は緩和されていきます。
家庭生活や人間関係や仕事などの人生の問題も、やはり心の癖の反映です。
被害者意識のある人は、他人から迷惑をかけられる体験を自分で招いてしまいます。
自己肯定感の低い人は、自分を粗末に扱ってくる人にばかり遭遇してしまいます。
心の癖が直らない限りは、「人生の癖」も直ることがないのです。
では具体的にどの癖をやめれば良いのだろうと思われるかもしれません。しかし万人が従うべき「癖直しのマニュアル」はありません。なぜなら人にはそれぞれ個性があるからです。
例えばAさんは、人が怖くありません。この人が会話の最中ほほえんでいるのは自然なことです。
しかしBさんは対人関係が苦手です。この人が会話の間ずっとほほえんでいたとしたら、それは無理をしているのであって、その証拠に、会話が終わると疲れ果て、頬の筋肉も固くなっていることでしょう。
そこで私はBさんには「ほほえむ癖をやめましょう」と言うでしょう。初めはぎこちなく感じるかもしれませんが、次第にありのままの自分を受け入れられるようになります。
逆説的なことですが、こうして、対人関係の苦手が克服されていくのです。最終的に、Bさんは自然なほほえみを獲得することになるでしょう。
「愛想よく明るく振る舞った方が良い」と考える人は多いと思いますが、実際には、あなたの個性と合致していなければ、それはさらなるトラブルを招き寄せる誘因にしかなりません。より自然体の自分になることの方が、それよりも何倍も大切なこと、そして実人生に対して実際的に効用があることです。
自然体になることによってあなたは魅力的になりますし、無駄な疲労から解放されて健康も増進します(癖直しで病気も治ります)。人間関係に苦労する機会も激減することでしょう。
人生には様々な問題がありますが、他人を変えることは出来ません。変えることが出来るのは自分だけです。
そして自分の中でも変えにくいのが「心の癖」、変えやすいのが「体の癖」です。「体の癖」を直して、「心の癖」を直し、曲がりくねった「人生の癖」を、直してみませんか。